
(c)Mitsuaki Iwago
カメラ OLYMPUS E-M1 MarkII、レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、ISO感度200、絞りf14.0、シャッタースピード1/125秒

カメラ OLYMPUS E-M1 MarkII、レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、ISO感度200、絞りf14.0、シャッタースピード1/125秒
映画「ねことじいちゃん」の“主役”タマの最終審査の日。毛色がいちばん地味な猫が、満場一致で選ばれた。
「現れるなり、壁際に立っていたスタッフの足元を巡り、ひとりひとりに挨拶したんです。黄色い声があがりました(笑)」
そう語るのはこの作品で初めて映画監督を務めた動物写真家の岩合光昭さん。「ベーコンがいなかったらこの映画はできなかった」と言う。
「驚くほどの演技力でした。カメラがまわると、場面に応じてちゃんと立ち止まったり見上げたりするんです。いちばん感動したのは、主演の立川志の輔師匠のおなかの上で眠ってくれたことですね」
撮影中は毎朝ベーコンに会いに行き、脚本を見せながら「今日はここだからね、お願いします」「いい猫(こ)だね」と話しかけていたという岩合さん。そうして生まれた信頼関係が伝わってくる。(本誌・伏見美雪)
※週刊朝日 2018年12月28日号