連載当初の「花とゆめ」から「別冊花とゆめ」など掲載誌を移しながら、現在はコミックアプリ「マンガPark」で連載中。実は別冊に移籍するときに、連載を終了しようと思っていた、と魔夜さんは言う。

「パタリロを太陽に突っ込ませて、華々しく終わるかなと思っていたんです。途中まで描いてたのですが、結局宇宙人に助けられて戻ってきました」

 これもやはり作品やキャラクターの持つ生命力、「勝手に動き出した」結果だろうか。

 紙の雑誌からウェブに掲載が移行したことで、基本的には変わっていないと言いながらも、気を付けたことがあるという。

「スマホの画面などで見ることも多いと思うので、単純で軽い話で読みやすいほうがいいのかなと意識しました。だんだん元に戻ってきているところです」

 コミックス100巻を突破した魔夜さん。月並みだが今後の目標についてたずねると、「いつもこう答えるんですよ」と洒落っぽく言った。

「次の目標は200巻です。あと40年待ってくださいと言ってます。その時、僕や皆さんはいくつになっているでしょうか(笑)」

 そのころも勝手にパタリロたちが動き回っている。魔夜さんが言うと、そんなこともホントにあったりしてと、つい思ってしまう。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事