不仲でも「離婚しない女」 こじらせ妻に不倫で埋め合わせ妻も (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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不仲でも「離婚しない女」 こじらせ妻に不倫で埋め合わせ妻も

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夏目かをる週刊朝日#夫婦#結婚#離婚
写真はイメージです (c)朝日新聞社

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 男を求めているような、あふれんばかりの「エロスの香り」に、裕福で不倫願望がある男性が群がってこないわけがない。

 不倫合コンは初開催から5年になる小泉さんだが、家庭では手際よく家事をこなし、夫が満足する食事を作る優秀な主婦だ。裕福な家庭に育った小泉さんは、若い頃、好きな人との交際を親に反対され、駆け落ち同然で家を出た。だが、やがて両親に見つかって引き離され、資産家と見合い結婚した。

「富裕層は家系を重んじます。お互いの家系を守るための結婚でしたから、別れる理由などありません」

 だが今でも、若い頃に燃えるような恋をした男の夢を見るのだという。エロスにおぼれることで、抜け殻のような空虚な人生を埋め合わせている。

■元夫に支えられ、仮面家族に耐える

 1度別れたら、2度目はないと決めた妻がいる。2度目の夫と別れないのは、元の夫が精神的にサポートしてくれるからだ。

 メーカー勤務の神代由美さん(仮名・45歳)は、5歳上の最初の夫と不妊治療が原因で別れた。37歳だった。子供が欲しかった神代さんは、知人の紹介で5歳年下のカメラマンと知り合い、39歳で再婚し、1年後に出産した。

 ところが、その夫とは相性が合わず、けんかが絶えない。フリーランスで年収は400万円に届かないことは承知の上で再婚したが、出産後に時短勤務となった神代さんの年収が減り、生活はカツカツ。仕事と育児の両立を図りながら、将来への不安が募っていた。

「そんなとき、偶然に前の夫と再会したんです。お茶をしているうちに、苦しい胸の内をつい打ち明けてしまって……。すると『離婚するな。2度目はきついぞ。子供のためにもするな』と叱咤されたんです。確かにバツ2となれば、世間体もよくない。そのときは納得しましたが、家に戻ると、しっくりこない夫と会話もなく。夫はほとんど自室にこもりっきりで……」

 その後も、夫婦関係がうまくいかなくなると、元夫に連絡する。元夫はそのたびに会ってくれて、愚痴を聞いてくれ、ときには仕事の悩みの相談にも乗ってくれる。

 離婚してから、元夫を頼もしいと再認識するようになった神代さんは、結婚とは何かとふと思う。

「子供を望まなければ、パートナーとして一緒に生きていけた。家族が欲しいから再婚したけど、子供ができたからといって、今の夫とは家族になりきれない。結婚って、こんなに難しいものだったのかしら」

 仮面家族を支えるのが元夫とは皮肉だが、元夫の優しさに触れると癒やされる。子供のためにも、元夫からの精神的なサポートを求め続けている。(作家・夏目かをる)

週刊朝日  2018年11月23日号より抜粋


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