受験勉強ってある意味コスパいいと俺は思っていて、例えばアスリートの人は50メートルの0.01秒減らすのに対してめっちゃ努力する。逆に努力してもいかん人はいかんし。受験勉強は誰がやっても、正しく結果絶対でるんで、こんなコスパがいいことってあります? 誰だって別に東大行けるんよ。こんなんで東大いけるからね」

 そして、2014年にはミスター東大のファイナリストに選ばれた。稲井被告と東大時代に同級生だった男性はこう話す。

「私は2年前に卒業したのに、彼はまだ大学3年生。バンドサークルに入っていて、一緒に練習をやったこともあったけど、練習を無断で休んだり、リーダーを務めても練習を開かなかったり、適当でしたね。2年生になるとサークルにはほとんど顔を出さなくなった。大学にも行っていなかったようです」

 事件を起こしたことについては、さほど驚いていないようで、

「『ホストやってる東大生』とか『ミスター東大候補』というのがウリで、目立ちたがりでした。ツイッターで炎上商法もしていたようだった。事件のニュースが出たときは、『ああ、ついに捕まったか』という感じでした」

 と語った。

 このほか、ナンパと称した「スカウト活動」をしていたとの証言もある。

「ユーチューブに複数のセクシー女優が出演しているのは、スカウトのツテのようです。女性のSNSでマメに『いいね』をつけたり、渋谷や新宿で、特技のナンパを生かしてスカウトをしたりしていたようです」(稲井被告の知人)。新宿歌舞伎町でも名が知れわたり、「知り合いの21歳の女の子が風俗店への入店を勧められました」(歌舞伎町ホスト)

 一方、慶応大経済学部2年の渡辺陽太容疑者(22)は準強制性交などの疑いで神奈川県警に再逮捕された。事件は9月29日に起きた。横浜市西区の路上で、面識のない深酔い状態の女子大学生を近くの雑居ビルに連れ込んで性的乱暴を加えた疑いがある。その後、路上で女子大学生の腹を蹴っているのを目撃者が通報し、現行犯逮捕された。

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雑誌のインタビューで「自分、偏差値高すぎて申し訳ないです(笑)」