先の、飯塚さんもダイアナ元妃の魅力に惹かれた一人。

「ダイアナ元妃は、完璧なプリンセスではなかった。ふたりの王子を愛しながらも夫婦の関係で悩み、過ちも犯す。だが、大抵の恋人にとってダイアナ元妃は、『極上の戦利品』としか見られていなかった。夫と恋人にすら裏切られ、とても人間臭く、同じ女性として共感できるものでした。離婚によって王室から切り離されたダイアナ元妃は現実を見つめ、人として成長します」

 もともとダイアナ元妃は、ロイヤルファミリーが毎日パーティーや豪華な食事会にお金と時間を費やす姿に疑問を持っていた、という。

 離婚後は、エイズ問題やハンセン病問題、そして地雷廃絶運動に取り組んだ。内戦で紛争が続くアンゴラやボスニアに渡り、アンゴラでは地雷原を歩いて見せ、世界中に地雷の危険性を訴えた。

 今年5月に式を挙げたヘンリー王子メーガン妃は、お祝いの贈り物の代わりにチャリティーへの寄付を呼びかけた。

 ダイアナ元妃の精神は、ふたりの王子とその妃に受け継がれている。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日オンライン限定記事