秋冬の「抜け毛シーズン」とは無関係の男性型脱毛症AGA 新治療薬の実力とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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秋冬の「抜け毛シーズン」とは無関係の男性型脱毛症AGA 新治療薬の実力とは?

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石川美香子週刊朝日#ヘルス

「AGA(男性型脱毛症)」は、早い人では10代後半から始まるとされる(※写真はイメージ)

「AGA(男性型脱毛症)」は、早い人では10代後半から始まるとされる(※写真はイメージ)

 男性特有の薄毛、「AGA(男性型脱毛症)」は、早い人では10代後半から始まるとされる。長年薄毛に悩んでいる男性は多いが、新しい内服薬やレーザーを使った光治療など、治療の選択肢が広がっている。

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 人間は太古の昔から脱毛症に悩まされてきた。人間も動物の一種であるため、動物の名残で秋冬には毛髪も脱毛しやすく、脱毛を理由に医療機関を受診する人が増えるという。だが、AGA(男性型脱毛症)には季節は関係ない。20~69歳男性の約3人に1人が発症するとされている。

 大阪大学医学部皮膚・毛髪再生医学寄附講座特任教授で、心斎橋いぬい皮フ科の乾重樹医師は、こう話す。

「AGAの診断率が上がり、近年の薄毛への意識の高まりで患者数が増えているようにも感じますが、成人男性の約3分の1という総数はずっと変わっていないと思います」

 AGAによる薄毛が起こる原因は、遺伝的影響のほか、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」による影響であることなどがわかっている。女性にも男性ホルモンがあるため、女性のAGA患者も少数ながらいるが、大半は男性だ。

 AGAの典型例は前頭部の生え際や、頭頂部の毛髪が薄くなる。毛髪は成長期→退行期→休止期というヘアサイクルを経て抜けたり生えたりする。薄毛の原因はこのヘアサイクルの乱れにある。通常、地肌の中にある毛包という部分から毛が成長する成長期は平均2~6年だ。しかし、AGAでは数カ月~1年程度と徐々に成長期が短くなっていく。次第に毛包が小さくなり、その毛包から生える毛は細く短くなっていく(図)。それがいわゆる薄毛の状態だ。

 こうした状態は早ければ、10代後半から始まる。60代以降になると、次第に全体的に頭髪が薄くなる加齢性の薄毛と混合していく。

■新しい治療薬がアジア圏で発売

 AGAが進行すると、徐々に細く短い抜け毛が増える。ただし、正常な人でも平均1日80~100本の毛が抜ける。それが120本に増えたところで自覚はしづらい。乾医師はこう話す。


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