■サザナミウシノシタ属の稚魚(体長20mm/パラオ)
毒を持つ扁形動物のヒラムシの泳ぎ方に似せて敵を欺き、派手な色で警告する。成長するとシタビラメのようになる。
■カワリハコクラゲモドキの有性生殖世代(体長15mm/沖縄県久米島)
エサをおびき寄せるためか、仲間同士で合図をしているのか、グリーンとブルーに蛍光発光している。クラゲの一種として成長する。
■巻貝類のベリジャー幼生(大きさ2mm/山口県青海島)
チョウのような姿の真ん中に薄く貝殻が見え、その下には小さな「足」もある。中心にある小さな二つの点は目である。
■ワカヨウジの稚魚(体長150mm/沖縄県沖縄本島)
龍のような形状で右側が頭部。頭部と尾の近くにある紐状のものは根元から折れて失われる。成魚もほぼ同じ形状。
■ホシムシ類のペラゴスフェラ幼生(体長6mm/東京都伊豆大島)
七色に輝く姿は、まさに海の宝石。幼生時は愛らしい形状だが、成体になるとミミズのようなワーム状になる。
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2018年9月14日号