黒目がちの瞳に、意志を感じさせるまなざし。演武を競う空手の「形」の選手、清水希容(24)は、そのルックスから“空手界の綾瀬はるか”とささやかれている。
かわいらしい見た目に注目が集まる清水だが、圧倒的な実力を持つ。何度も国際大会で優勝し、9月2日に閉会したインドネシア・ジャカルタでのアジア大会では、女子形で優勝して2連覇を達成した。追加競技・種目に決まった東京オリンピックでは金メダルが期待されている。
8月29日、インドネシアから帰国した清水はアジア大会を振り返って、コメントした。
「2年後の東京五輪に向けて、良い大会にはなったかなと思います。今年は世界選手権があるので、そこで優勝するためにどうしたらいいのかという意識で、アジア大会に臨んだ。また、他競技の選手もいる分、良い刺激をもらえました」
さらに、自身に集まる視線について聞かれると、苦笑しながらもこう答えた。
「自分自身はそういう(見た目に注目されている)感覚は全くないですが……。自分の形を見てもらい、力強さであったりスピード感であったり、空手の良さを多くの人に知ってもらいたいです」