東京医大「女性差別」会見でもぬぐえない疑惑 どうやって性別判断したか、答えられず (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東京医大「女性差別」会見でもぬぐえない疑惑 どうやって性別判断したか、答えられず

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岩下明日香週刊朝日#大学入試

記者会見で一連の入試問題を謝罪する東京医大幹部(撮影・岩下明日香)

記者会見で一連の入試問題を謝罪する東京医大幹部(撮影・岩下明日香)

東京医大が発表した調査報告書。全40ページで女性の受験生を差別していたことが明記されている(撮影・岩下明日香)

東京医大が発表した調査報告書。全40ページで女性の受験生を差別していたことが明記されている(撮影・岩下明日香)

 東京医科大が過去2年間で文部科学省前局長の息子を含む19人へ不正加点した問題、2次試験の小論文で女子の得点を一律に減点し、さらに浪人生の得点を調整していた問題…。入試の公正性が根底から崩れる問題が次々と露呈した東京医大幹部が7日午後、会見を開き、謝罪した。しかし、疑惑は多く残されたままだ。

【写真】東京医大が発表した調査報告書

 特に入試で女性差別があった問題では会見に出席した行岡哲男常務理事は、「断じてあってはならないことであり、根絶する」と謝罪を述べた。同大学のダイバーシティを推進しているという行岡常務理事は、女子の点数が減点されていたことに「驚愕」したようだが、なんとも空虚に聞こえてしまう。

 同席した宮沢啓介学長代理は、「女子受験者と浪人生への差別を撤廃する」と明確に述べた。

 会見では、対象となった受験生へ「誠心誠意」の対応を今後検討するとし、追加合格を検討する意向を示した。だが、一連の事件で記者らの質問に対しては、曖昧な回答を繰り返した。

 そもそも、どの時点で性別が判明するのか。2016年から入試委員を務める宮沢学長代理は、「2次試験の小論文の試験は、文章で評価を付けるので、受験番号はおろか名前や性別も一切わからないで採点している。面接試験ではもちろん面接官は男女かがわかりますが、すべての成績を集計した時点で男女の差がわかる」と説明。

 女子であることや浪人を重ねていることが判明する素材がなければ、小論文の時点で数値を動かせないはずだ。

「たぶん、密室の中で小論文の点数を操作された方が、情報を入手していたのだと思う」(宮沢学長代理)

 東京医科大の一般入試の願書に性別を明記する欄があったのか、という問いに対して、宮沢学長代理は「把握していない」としている。

 医学部専用の予備校関係者の見解はこうだ。

「一般的には、受験の願書に男女を明記する箇所はありません。性別がわかるとすれば、一緒に提出する高校の内申書か、名前で判断する可能性でしょう。特に、医学部を受けて1次で試験を通過すれば、人数は絞られてくる。何万人も通るわけではないので名前に目を通すことは難しくない」



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