「火山噴火から推定していて、南の小笠原諸島・西之島などで火山活動が北に進んでいます。やがて大きな地震が起こる可能性はあります。また、1986年には伊豆大島で大噴火が起こっていますが、大地震は起こっていない。過去には伊豆大島で本噴火した後に大地震が起こったので、そろそろ大地震が起こる可能性は否定できない。西之島ではこれまでになく火山活動が活発化し、小笠原諸島沖で2015年にM8.1の地震が発生している。油断できません」

 ただ、発生地域の指摘はできても、時期まで特定するのは難しいという。

「今、この地下にどれだけのひずみが蓄積されているかはわからない。わかっていることはそこに過去に何度も地震が起こっている活断層があることだけ。だからこそ、地震に備えておくことが必要なわけです」(岡村氏)

(本誌・大塚淳史)

週刊朝日 2018年7月6日号