「こころの老化」に抵抗すれば「死ぬまでボケない」? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「こころの老化」に抵抗すれば「死ぬまでボケない」?

連載「「健脳」養生法――死ぬまでボケない」

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帯津良一週刊朝日#ヘルス#帯津良一
帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「死を生きる」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

死ぬまでボケない(※写真はイメージ)

死ぬまでボケない(※写真はイメージ)

 その考えもわからないではありません。認知症の人が死んだら、先にあの世に行っていた魂と再び一体になって、ボケがなくなるというのであれば、希望が持てます。それなら、周りには迷惑をかけるけれど、ボケてしまってもかまわないということになります。

 しかし、私としては、やはりボケずに生と死を統合したいですね。それは、「生老病死」を通じて人間としての尊厳を全うしたいという気持ちがあるからかもしれません。患者さんの生老病死の尊厳を守るのが医師の役割だと考えてやってきましたから、そう感じるのでしょうか。その尊厳とは人それぞれですが、私にとっては死ぬまで、いや死んでからも自己を向上させ自己実現をはかることが要になります。

 医師としてこれまで多くの方々の死に接してきましたが、ああ、この人は生と死を統合できたなと思えることはまれです。私自身も自信がありません。ただ、夏目漱石は小説の中で、理想の大道さえ行き尽くせば、最後に合点すると書いています。

 私も自己実現の道を突き進むことで、最後に合点したいと考えています。

週刊朝日 2018年6月1日号


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帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書がある

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