亡くなった父・安西水丸への思い 一人娘が絵本に込めて… (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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亡くなった父・安西水丸への思い 一人娘が絵本に込めて…

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仲宇佐ゆり週刊朝日#読書
安西カオリさん(撮影/鈴木芳果)

安西カオリさん(撮影/鈴木芳果)

安西水丸のどうぶつパシャパシャ

安西水丸 え 安西カオリ ぶん 著

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 家での父はよく母と話をしていた。

「辛辣(しんらつ)なんですけど、ほめるときも本質をついていておもしろかった。会話の一つひとつに教えられた気がします。男の人はみんなよくしゃべるものだと思っていましたが、自分が結婚したら、そうでもないことがわかりました」

 料理が大好きで、スパイスの調合から始めるカレーは絶品だった。冷蔵庫には最後に漬けたラッキョウが入っているが、もったいなくて食べられない。

 週刊朝日に連載された「週刊村上朝日堂」では村上春樹さんとコンビを組んだ。村上さんのエッセーには、小さかったカオリさんが社会人になったという話が出てくる。

 この絵本では、描かれた時期もタッチもさまざまな絵が味わえる。水丸さんは小平さんとアメリカを取材した際、美術を学んでいない人たちの素朴な絵にひかれた。父の絵の原点はそのあたりかも、とカオリさん。

「父は楽しんでイラストを描いていたので、私も楽しみながら書きました。いろいろな方のご協力でできあがって夢のよう。本当は父にいちばん見てほしい」

 水丸さんの手法にならい、裏表紙には動物たちが勢ぞろいしている。(仲宇佐ゆり)

週刊朝日 2018年2月16日号


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