2018年の抱負は、「とりあえず、脱炎上とかにしとこうかな(笑)」。やったことがないことに対し、前向きにチャレンジしたいと話す(撮影・松岡かすみ)
2018年の抱負は、「とりあえず、脱炎上とかにしとこうかな(笑)」。やったことがないことに対し、前向きにチャレンジしたいと話す(撮影・松岡かすみ)

「議員時代より、確実に稼げるようになりました」

 “政界の炎上クイーン”として世間を騒がせてきた、“浪速のエリカ様”こと上西小百合・前衆院議員の(34)。昨年10月の衆院選には出ず、議員バッジを外して約3カ月。いまはテレビを中心に、タレント活動を本格化させている。

「来るもの拒まずの前のめり姿勢」(上西氏)と話すように、ワイドショーのリポーターに扮し、選挙戦をリポートしたかと思えば、深夜番組で因縁のタレントと激闘を繰り広げるなど、持ち前のキャラクターを生かした“芸風”で話題に。

「皆さん、私なら何でもやってくれると思っているのか、グラビア写真集とか、温泉入浴企画とか、トンデモ系企画のオファーも多い(笑)露出系はある程度選別するとしても、呼ばれたらどこにでも行くという方針です」

 上西氏と言えば、SNSなどでの過激な発言も注目された。昨年7月には、サッカーJ1浦和レッズをめぐる発言が大炎上し、事務所に殺害予告が複数届いた。事務所への抗議も殺到したという。

「アポなしで事務所に来る人もいて、秘書が会った人数は50人以上。電話は百本をゆうに超えていましたね」

 でも当の本人は、振り返ってもいたって平静だ。「炎上によって傷ついたりしないですから」と、にっこり笑顔。

「私の発言によって、話題が長続きするなら、それもやり方の一つかなと思う。注目されなければそもそも話題にもならないし、スポーツでも政治でも、議論の種になるのならそれでいい。私の場合、お利口ぶって品を保つ必要もないので(笑)」

 今井絵理子参院議員や山尾志桜里衆院議員らの不倫騒動に、秘書への暴言が発覚した豊田真由子元衆院議員など、昨年は女性議員の騒動が続いた。元祖お騒がせクイーンとしては、彼女らをどう見る?

「本当に、しゃきっとせんかい! ですよね。豊田さんは別としても、そもそも女性議員は、女を使って仕事し過ぎなんですよ」

 衆院選最終日には、リポーターとして豊田氏を突撃。「最後の最後まで頑張ってください」と、二人が笑顔で握手を交わす様子は、ネット上で総ツッコミを食らった。

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松岡かすみ

松岡かすみ

松岡かすみ(まつおか・かすみ) 1986年、高知県生まれ。同志社大学文学部卒業。PR会社、宣伝会議を経て、2015年より「週刊朝日」編集部記者。2021年からフリーランス記者として、雑誌や書籍、ウェブメディアなどの分野で活動。

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