しかし、不倫で注目を浴びてしまっていたせいか斎藤は慎重に言葉を選びながら「正直に申し上げると、セリフ覚えが悪くて、年々セリフ覚えが悪くなって、他の役者さんは皆さんお若いのにセリフが覚えが完璧なので、迷惑をかけないようにするのに一心で迷惑かけないようにするのに必死でした。私の方からすると監督の方が小動物のようです。ビーバーのようです。でも、絵コンテとか台本を拝見した時、とても緻密で繊細な方だとわかって、多面性がとても好きでした」とやんわり返した。

 また、映画を漢字一文字で表すという企画で、斎藤は「勝」と書いた。斎藤は「やっぱり政治。総理大臣を目指す選挙ということなので、最後には……これから見るんですよね(笑)。美樹さん(宝石美樹。桐谷美玲演じる役名)は失恋を克服し、いろんなことを克服し、最後に勝つ」と自身とも重ね合わせているかのような口ぶりだった。

 舞台上では、不倫騒動について言及することは一切なかった。離婚も噂されていたが、しっかりと左手薬指には指輪が光っていた。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日オンライン限定記事