車掌「カメを落とされたお客様は…」新幹線で起きた珍事の犯人
連載「大センセイの大魂嘆!」
SNSで「売文で糊口をしのぐ大センセイ」と呼ばれるノンフィクション作家・山田清機の『週刊朝日』連載、『大センセイの大魂嘆(だいこんたん)!』。今回のテーマは「新幹線とカメ」。
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新幹線の自由席に乗ると、人間の欲や思惑が透けて見えて面白い。
先日、静岡まで自由席で行ったときは、二列シートに座っている乗客全員が窓側に座り、通路側のシートに荷物を置いていた。通路側に座って窓側のシートに荷物を置いている人は、ひとりもいない。
空いているせいもあったと思うが、なんとも気味の悪い光景であった。
変な人に隣に座られたくないという気持ちはわからなくもないが、だからといって荷物でプロテクトするなんて姑息ではないか。みんな、もっとオープンな気持ちで新幹線に乗ろうじゃないか!
ひとりでハイになっていて、ふと、新幹線の中で出会ったとても変な人のことを思い出した。

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