■渡辺祥子(映画評論家)


なかなかGOOD
綺麗な映像だがアガサ・クリスティーの時代を感じさせるおっとりしたエレガンスがないのが寂しい。大スターがいない今の時代を痛感させられる出演者たち。人気ダンサーのアクションがブルース・リーみたいなのはなぜ?

■大場正明(映画評論家)
なかなかGOOD
74年版の見所は、ポアロと容疑者たちとの駆け引きだった。新作には、アクションも盛り込まれ、スケール感や凝ったカメラワークが際立つ。原作の雰囲気とは違うが、映画ならではの表現が劇的な効果を生み出している。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
なかなかGOOD
豪華キャストとCGをふんだんに使い、新しいのに74年版へのリスペクトと愛をいっぱい感じます。どこか懐かしい。これだけ主役級が揃うとオーラの強さがわかります。ジュディ・デンチの存在感に圧倒されました。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
ダメかも
原作を読んでいたり、以前の映画版を見ていて謎解きは既知なのでシェイクスピア劇のようにどれだけ新鮮に見せてくれるのかとブラナー監督に期待したが、そうではなかった。幾つか工夫があるがあまり作用していない。

週刊朝日 2017年12月15日号