「政治家が命をかけてない時代」石破茂が語る北朝鮮と総裁選

直木詩帆週刊朝日
 戦闘機などのプラモデルや、天井まで届く本棚にびっしりの本。作家・林真理子さんとの対談で、個性的な議員会館の一室に迎えてくれたのは、政策通で知られる自民党元幹事長の石破茂さん。読書家で、マリコさんのご本も多数お持ちとか。25年前に訪れたという北朝鮮や総裁選について、お二人は大いに語りつくされました。

*  *  *
林:いかがでした、北朝鮮は。

石破:とにかく驚くばかりでした。徹底した反日、徹底した個人崇拝、徹底した国民に対する洗脳教育の様子をまざまざと見せつけられて、「この国は何かやるに違いない」と直感的に思いました。私は防衛分野のイメージを持たれることが多いのですが、もともと専門だったわけではありません。防衛分野の仕事を手掛けようと思ったのは、北朝鮮に行ってみてからなんです。

林:なるほど。

石破:あの国はわれわれとまったく価値観が違っていて、国民は支配者のために存在しているんです。ふつうそんな国は国民によって覆されるんですけれど、北朝鮮は倒れません。旧ソ連は、「アメリカは自由で日本は豊かだ」という事実を国民が知ってしまって、倒れた。イラクは核を持たなかったから倒れた。だから体制生き残りのために北朝鮮は核を絶対持つでしょう。日本に向けて撃つ必要は何もないんだけれど、戦争は何かのはずみで起こることがある。過去にも「こんなはずじゃなかった」ということが多いんですね。

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