安室奈美恵
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 安室奈美恵が引退について語ったNHKの特別番組『安室奈美恵「告白」』が11月23日夜、放送され、反響を呼んでいる。

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 番組は、<平成のヒロイン><新しい自分><引退>という3章仕立てで、NHKの秘蔵映像を振り返りながら、

「辛いこととか大変なこともあったけれども、幸せな25年間、歌手として素晴らしい出会いもして素晴らしい経験もさせてもらった25年間だったんじゃないかなって思います」

 と、25年の歌手人生を語った。

 作家でアイドル評論家の中森明夫さんは、真っ白なセットの中、真っ白な服に身を包み語る安室について、「美しかったですね」と語った。

「表情も素晴らしく、こんなに綺麗だったかなと。これで引退しちゃうのかと思わせるインパクトがまずありました」

 インタビューに答える姿勢にも注目する。

「記者会見のような公式に語るようなものではなく、自分の言葉で、しかもその言葉に躊躇がないことで、胸に響くものがありました。自分の考えをどう伝えるのかというメッセージ性がこれだけはっきりしているのはすごいと感じました」

 芸能評論家の三杉武さんは、「安室さんがあそこまでざっくばらんに語るということ自体が珍しい」と、番組を振り返る。

「番組でもトークが苦手でコンサートでのMCをやらなくなったとありました。言葉よりも表現で語る方です。インタビュアーの方に『真面目』と言われていましたが、そんな彼女が、あそこまで語るというのは、ストイックなプロ意識の現れであると同時に、ファンに対する気持ちという意味があるのかなと感じました」

 三杉さんが印象的だったというのは、20周年を迎えた2012年、一度引退を考えたが、「(誰かに)相談できないということが、一番の大きな悩みでもあって」と語る場面だ。

「23歳の時に、ずっとプロデュースしてくれていた小室哲哉さんの元を離れ、自分で考えるようになった。相談できる人もいないというのは、周囲に対する感謝はありながら、その周囲のことを考えていたのかなという気もします」

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