渡辺徹さんと榊原郁恵さん夫妻は、今年で結婚30年。アイドルと俳優、人気者同士の結婚は当時大きな話題となった。その後もおしどり夫婦として知られてきたが、夫婦そろってロングインタビューに答えるのは、これがほぼ初めて。もともと渡辺さんは榊原さんの大ファンだったそうで…。渡辺さんは出会ったころを振り返り、「初めて買ったレコードは榊原郁恵さん」と明かした。
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夫:まさか自分が役者になるなんて、思ってませんでした。高校3年まで、弁護士になるつもりだった。
妻:私もそう。ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝するまで、幼稚園の先生になるつもりでしたね。
夫:人形浄瑠璃しか芸事の経験のない女子高生だったのに……(笑)。
妻:そう! 地元相模原に伝わる「相模人形芝居」を保存しようっていう先輩たちが、人形浄瑠璃の同好会をやっていて、面白そうだなと。だからスカウトキャラバンへの応募は、ほぼ、思い付き。その割には周囲の反対も押し切って。何だったんだろうな、あのパワーは。
夫:僕も進路を決める段になって考えたんですよ。確たる目標があって弁護士になりたかったわけじゃない。生徒会長として、県内の他校を巻き込んでの活動をしてたんですが、その経験がすごく充実していて。「何か、みんなで作り上げられる仕事がいい」って思うようになった。