週刊朝日11月24日号 表紙のカン・ドンウォンさん(撮影/馬場道浩)
週刊朝日11月24日号 表紙のカン・ドンウォンさん(撮影/馬場道浩)

 韓国を代表する俳優、カン・ドンウォンさんが映画「MASTER/マスター」の舞台挨拶のために来日した。今年1月、日本でも公式ファンクラブが設立され、ますます注目されるドンウォンさんに、作品について、ご自身について聞いてみた。

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──日本での舞台挨拶は7年ぶりですね。久しぶりに日本のファンに会う感想を教えてください。

 公式の場で日本の皆さんにお会いできるのは、うれしいですね。舞台挨拶は韓国でもしていますし、韓国まで来てくださる日本のファンの方もいるので、7年ぶりということには気づいていませんでした。もっとこういう機会があればと思いますが、そのためにも韓国映画の人気を高めていかなくてはいけませんね。

──今回、ドンウォンさんは巨額詐欺事件に挑む刑事・キムを演じています。アクションシーンが満載ですが、そのために準備したことはありますか。

 体を大きくしなくてはいけないので、たくさん食べて運動し、アクション監督からのリクエストでボクシングもやりました。スパーリングは3分やって休むの繰り返しですが、1分でもキツイくらいでした。

──映画の終盤、カーチェイスの中での銃撃戦も、大迫力でした。

 顔がちゃんと映るように顔をカメラに向けていたんですが、途中で「バーン」という音がしてガラスの破片が飛んできたんですよ。でもそのまま続けて。終わってからショーウィンドーに映った自分を見たら、顔から血がダラダラ流れているし、大きなガラスが首に刺さっているし。スタッフも驚いていましたし、自分も「今後の俳優人生に支障が出るかも」と思ったくらいです。実際に血を拭いてみると大したことはなかったんですが。どの場面なのか、ぜひ映画館で探してみてください(笑)。

──共演のイ・ビョンホンさん、キム・ウビンさんはそれぞれ40代と20代を代表するスターで、ドンウォンさんはちょうど真ん中の世代です。お二人とは現場でどんな交流があったんでしょうか。

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