主にウビンさんとよく遊んでいました。共演シーンも多いし、精神年齢も近いので(笑)。イ・ビョンホン先輩はときどき現れて、食事をごちそうしてくれました。僕が先輩にちょっとツッコミを入れると、ウビンさんに叱られました。

──どんなことをおっしゃったんですか?

 英語の勉強の話題になったとき、先輩が「英語は本場で勉強するのがいい。アメリカだ」と言ったので、僕は「英語の本場はイギリスじゃないですか」と言いました。そうしたらウビンさんに「そのへんにしておけ」と止められました(笑)。韓国の映画界は上下関係がそれほど厳しくなく、友達のような感じなんです。試写会などでもよく顔を合わせますし、とても楽しくやっています。

──現場で心がけていることはありますか?

 楽しむことです。リラックスするために、周りの人たちと話をするようにしています。周りがリラックスすると、僕自身も気楽になれるので。

──お話するのが好きなんですね。

 はい。好きです。

──どんなお話をされるんですか? 演技について?

 現場で演技の話をすることはほとんどありません。プライベートな話もしますが、政治的、社会的な話題についても多いです。僕がよくそういう話をするので、周りの人からも「いま、何か面白い話題はないか」と聞かれます。

──「現場を楽しむ」という感覚は、昔からお持ちでしたか。

 僕は子どもの頃から、何をするにしても「楽しむ」というスタイルでした。ただ、デビュー当時はベテランの方々と一緒に演技をすることに対して、重圧を感じることもありました。いつのまにか自分もキャリアを積み、ベテランの方々に近づいていくなかで、徐々にリラックスして演技ができるようになりました。自由になっていると思いますし、すごく楽しいですね。

──この作品のタイトルにちなんで、ご自身に「○○マスター」と付けるとしたら、ドンウォンさんは何マスターになりますか。

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