「特に今回のオリンピックは、フィギュアスケートの金妍兒(キムヨナ)も引退してスターが不在です。スピードスケートに人気選手が若干いますが、あとは見当たりません。

 また、平昌という土地はスキーをする人以外には馴染みが薄いことも原因のひとつでしょう。それに、雰囲気を盛り上げなければいけない公営放送2社が社長交代を求めて長期ストライキ中で、機能が麻痺していてオリンピックを盛り上げるどころではない……」(別の韓国全国紙記者)

 11月1日、ギリシャから聖火が韓国に到着した。

 聖火は韓国全国17カ所を芸能人やスポーツ選手などの有名人ら7500人がリレーで来年2月9日の開催日までつないでいく。7500人は韓国と北朝鮮の人口を合わせた7500万人にちなんでいるという。

「北朝鮮のフィギュアスケートのペアが出場権を獲得していますが、まだ参加申し込みが行われていません。組織委員会側では来年1月29日まで追加の参加申し込みを受ける予定だとして、北朝鮮の参加に望みをつないでいるようです。IOCも北朝鮮が参加すれば、そのすべての費用を出す用意があると言っています。土壇場で盛り上がるのが韓国ですし、もし、北朝鮮が参加することになれば挑発行為もその時期はないのではないかといった冗談も言われています」(同前)

 果たして、平昌オリンピック開催の鍵を握るトランプリスクはどう出たのだろう。

週刊朝日  2017年11月17日号