盟友PANTAが語る「エンケン」という孤高のジャンル 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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盟友PANTAが語る「エンケン」という孤高のジャンル

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佐藤修史週刊朝日
頭脳警察の公演で2009年に共演した遠藤賢司さん(中央)とPANTAさん(左)(撮影・佐藤修史)

頭脳警察の公演で2009年に共演した遠藤賢司さん(中央)とPANTAさん(左)(撮影・佐藤修史)

 亡くなった「エンケン」こと遠藤賢司さんのミュージシャン仲間であるPANTAさんは24日夜、遠藤ミチロウさん、鈴木慶一さんらとともに病室に駆けつけた。

「エンケンは『病気だけど頑張ってる』なんて絶対に思われたくない男。『頑張れなんて言うんじゃないよ』という有名な歌詞があるくらい。だから俺も『がんばれ』とは言えなくて……」

 PANTAさんがエンケンの手を握り、「エンケン!PANTAもミチロウも慶一もここにいるぞ!」と声をかけると、少し呼吸に力が入ったように見えたという。

 長く交友のあったPANTAさんは「エンケンは『孤高の人』だった」と振り返る。

「フォークの中でも異色、ロックの中でも異端。エンケン自身が一つのジャンルだった。自尊心が強く、売れ線の音づくりはしない。髪形も服装もステージングもばっちりキメて、様式美にこだわっていた」

 病室からの帰路、遠藤ミチロウさんがこう言った。

「エンケンさんには真ん中がないよね」

 ボソボソとささやくように歌っているか、のどが張り裂けそうなほど激しく叫んでいるか。

 中途半端な歌い方はしない。その落差が大きく、聴衆の感情を揺さぶった。
 
 PANTAさんも「確かにそうだ」と苦笑して見せたという。
 
 PANTAさんは今年1月、東京・渋谷クアトロであったエンケンのバースデーライブに参加した。

「最高に盛り上がったステージだった。本当は神経質なのに、自分を『不滅の男』と言ってのけた。エンケンはどこまでも前向きだったな」 (本誌 佐藤修史)

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