湖池屋によると、ホクホクと柔らかく、料理でもおなじみの男爵いもは、デンプン量や糖分が多い品種。そのため油で揚げるときに焦げやすく、ポテトチップスには不向きな品種とされる。今金男しゃくは、そのデンプン量が、一般的な男爵いもの1.2倍以上含まれるという。さらに、この秋収穫された今金男しゃくは、デンプン量が例年よりさらに多いそう。そんなハードルを越えて製品化されたポテトチップスなのだ。
まずは「のり塩」から。
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通常のポテトチップスよりも、サクッとした歯触りを感じる。それでいて、軽すぎず、堅さもない。かみしめると口の中にジュワっと広がる、ジャガイモと揚げ油が一体となった、う・ま・み。そこに青のりとあおさの香りが追いかけ、混然一体となるのだ。
続いて「うま塩」。
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昆布やカツオなどの、だしのうまみもきいているが、よりダイレクトに、ジャガイモのうまみが感じられる。このうまみこそ、男爵いも、さらにいえば今金男しゃくのもたらすものだろうか。
ポテトチップスといえば、昨年北海道を襲った台風被害の影響で、北海道産ジャガイモの収穫量が激減。今春、一部商品が販売休止となった。その後、安定供給されるようになったが、そんな中で味わったプレミアムなポテトチップス。あらためて言いたい。
「ありがとう、ポテチ!」
「今金男しゃく」は在庫が無くなった段階でオンラインショップでの受付は終了する。(本誌・太田サトル)
※週刊朝日 オンライン限定記事