「タイムズカープラス」は全国に約1万のステーションがあり、手軽にカーシェアリングできる=パーク24提供
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わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移(週刊朝日 2017年10月20日号より)
わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移(週刊朝日 2017年10月20日号より)
都道府県別・自家用乗用車の世帯当たり普及台数ランキング(週刊朝日 2017年10月20日号より)
都道府県別・自家用乗用車の世帯当たり普及台数ランキング(週刊朝日 2017年10月20日号より)

 皆さんの家計はどんな状況ですか。給料や年金は増えず、食費などがかさんで楽ではないでしょう。そこで見直すべきは家と車。自分で買わなくても、借りれば安くて便利です。マイホームやマイカーを「断捨離」して、あなたもハッピーになりましょう。

【図】わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移

 かつては誰もが欲しかったマイカー。自動車検査登録情報協会によると、1世帯当たりの自家用車の普及台数は、今年3月末で1.062台。全国では「一家に1台」が実現している。都道府県ごとの順位表を見ると、福井や富山のように一家に2台近いところもある一方で、東京や大阪のように公共交通機関の発達したところでは低い。

 都市部で車を持つには想像以上にお金がかかる。まずは駐車場代。都内だと通常月2万円は必要だ。中央区や港区といった中心部だと、相場が月5万円を超えるところもある。

 次に毎年払う自動車税は、排気量2リットルなら3万9500円。任意で入る保険料は保障内容にもよるが、年5万~8万円は見ておいたほうがいい。ガソリン代やエンジンオイルなどの消耗品代もある。

 通常2年に一度の車検時には、重量税や強制加入の保険料も徴収される。全て合計すると、都市部では維持費だけで年40万円は下らない。新車の購入費も考えれば、車を諦めることで年100万円近いお金が自由に使えるようになる。浮いたお金で外食したり、旅行に行ったりすれば、車がない生活のほうが楽しく過ごせそうだ。

 ファイナンシャルプランナーで『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(明日香出版社)などの著作がある山崎俊輔さんは、マイカーにこだわる時代ではないという。

「車が必須なものではないと、みんなが気づき始めている。本当の車好きでなければ、必要なときだけ借りればいい。今はカーシェアリングも広がっている」

 カーシェアは車を会員で共同利用するサービス。都市部を中心に伸びていて、交通エコロジー・モビリティ財団によると今年3月で会員数は約108万人、車両は約2万4千台。人気の秘密は料金の安さだ。

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