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“長寿県”長野に学ぶ「健康で長生き」する3つの秘訣

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週刊朝日

白澤卓二(しらさわ・たくじ)/お茶の水健康長寿クリニック院長。1958年生まれ、東京都老人総合研究所や順天堂大教授などを経て現職。『40代から始める100歳までボケない習慣』など著書多数

白澤卓二(しらさわ・たくじ)/お茶の水健康長寿クリニック院長。1958年生まれ、東京都老人総合研究所や順天堂大教授などを経て現職。『40代から始める100歳までボケない習慣』など著書多数

 長寿県として知られる長野県には健康で長生きするためのエッセンスが詰まっていた。長寿に詳しいお茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二氏がその秘訣を語る。

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 健康で長生きするために重要なのは、「食事」「運動」「生きがい」です。

 私は長年、長野県に通って長寿の調査研究をしてきました。長野はがんによる死亡率が低く、平均寿命が全国で最も長い。若者からお年寄りまで、健康によい伝統食をよく食べています。

 野菜の摂取量が多く、みそや野沢菜など発酵食品の消費が多い。さらに、県を挙げて減塩運動に取り組んできました。食塩の摂取量は今も多いのですが、これはみその影響と考えられます。また、外食店はそば屋が多く、ファストフードが少ない。地域の伝統食を親から子・孫へと受け継いでいるのが、長野の特徴です。

 一方で、かつて長寿で知られた沖縄は食文化が大きく変化しました。親世代は豚肉を食べて育ったのに、子世代がよく食べるのはハンバーガー。健康の敵、肥満が増えました。食べ物が変われば、疾病構造が変わり、寿命にも影響します。

 日本人のたんぱく源は、伝統的に大豆と魚。大豆は栄養成分を考えると発酵させるのが望ましく、納豆はすばらしい発明です。納豆固有の酵素が健康に関係することは、科学的にも裏付けられています。

 山間地の多い長野は、坂や段差の上り下りで運動量が自然と増える生活環境です。年をとっても農業を営む人が多く、「命ある限り、畑に出る」と生涯現役の意識が強い。畑仕事は、生きがいにつながっています。


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