有村:岡田さんとの共演シーンは、短かったんです。時間があれば、もっといろんなお話をさせていただきたかったです。
岡田:まとめて撮っちゃったからね。4、5日くらいだったかな。映画自体も2カ月半ほどで撮影しましたから、この規模の映画としては決して長くない。もう、気合で撮り切りました。
──今日はせっかくですから、お互いに伝えたいことがあれば、ぜひ。
有村:岡田さん、B型ですよね? 私もB型なので、なんとなく似ているところがあるのかなって。
岡田:「O型っぽいね」って言われるB型?
有村:はい。
岡田:じゃあ一緒だ。俺もそう言われる。Oは入ってないんだけど(笑)。
有村:自分のペースを持っていらっしゃいますよね。
岡田:有村さんには、まわりに流されない強さがある。ほんとにしっかりしてるよね。いま、いくつでしたっけ?
有村:24歳です。
岡田:俺がちょうど、「東京タワー」っていう映画をやってた頃だ。
──岡田さんが、いまだから有村さんに伝えてあげられることってありますか?
有村:ぜひ教えてください。
岡田:女性はチャーミングであることが一番大事なんじゃないかな。男はユーモア、女性はチャーミング。年齢を重ねるほど、それが大事な気がする。だからそのままチャーミングでいてほしい。それから、いっぱいいっぱいになってからが勝負。有村さんがどの段階でそうなるのかわからないし、もう思い始めているのかもしれないけど。
有村:岡田さんは、いつ頃そういう時期を迎えられたんですか?
岡田:やっぱり24歳くらいじゃないかな。俺はアイドルから始まって、芝居をすることにすごく悩んで、ずっと考えた。有村さんも、これだけ多くのお芝居をしていると、周囲が考えている以上に考えて感じてると思うんだよね。そしてそれを表には出さない強さを持っている。でもね、大変だと思うけど、必ず力になってくれる人が現れるから、いい出会いを重ねていってほしいなと思います。
有村:ありがとうございます。頑張ります。
※週刊朝日 2017年9月1日号