丸刈りになり、会見した中川俊直衆院議員[7月29日午後、広島県東広島市で] (c)朝日新聞社
丸刈りになり、会見した中川俊直衆院議員[7月29日午後、広島県東広島市で] (c)朝日新聞社

 愛人との不倫トラブルが報じられて経済産業政務官を辞任、自民党も離党に追い込まれた中川俊直衆院議員が7月29日、地元の広島県東広島市でようやく会見した。

「生き恥をさらしてでも、郷土のために役に立ちたい」と会見では涙ぐみながら語った中川氏。

 父、中川秀直元自民党幹事長の後を継ぎ、衆院当選2回。自民党では「魔の2回生」と呼ばれた。

 自身のスキャンダルについて「ご迷惑をおかけしたすべての皆様に心からおわびを申し上げたい」と丸刈りになって謝罪し、議員活動を続けると表明した。

 問題発覚後、中川氏が公の場で会見するのは初めてのことだ。

 中川氏は8月23日に東京都千代田区のホテルニューオータニの「鳳凰の間」で、会費2万円の政治資金パーティー「衆議院議員中川俊直 お詫びと再起の会」を盛大に開催する予定だったが、批判を受けて中止になったという。

 本誌は7月14日、<経済学者、政策工房会長の高橋洋一先生が応援に駆け付けて下さります>などと書かれた案内状も入手し、詳報。後日、中川氏の事務所に確認すると、8月23日のパーティーは「中止になりました」との回答だった。

 スキャンダル発覚後、本人が「体調不良」を理由に国会を欠席して雲隠れを続けている中で、会費制のパーティーの開催が報じられたことで、周囲からの反発の声があった模様だ。

 パーティー中止の理由をあらためて中川氏の事務所に尋ねたが、言葉少なに「皆さんの方がご存知なのではないでしょうか」と語るのみだった。(本誌・小泉耕平)

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