男子世界ランキング5位となったプロゴルファーの松山英樹選手(24)。しかし、丸山茂樹氏には、「いま一歩なんです」と相談していたという。丸山氏が明かす。
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1月29日付の男子世界ランキングで、松山英樹(24)が自己最高の5位に上がりました。
その前週まで5位のジョーダン・スピース(米)に次ぐ6位だったんです。米PGAツアー「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」(1月26~29日、米カリフォルニア州ラホヤのトーリーパインズGC)で33位だった英樹が、この試合に出なかったスピースを世界ランクで抜いたんです。
本人は試合の結果がよくなかったこともあって、何とも思ってないんじゃないですか? ただ、テニスの世界ランキング5位が錦織圭君(27)ですから、日本の若者がテニスとゴルフの世界ランク5位で並び立ってるってのは、何とも喜ばしいことですよね。二人は去年対談もして、英樹は結構刺激になったみたいです。これからも二人して日本の子どもたちに夢を与えていってほしいですよね。
この試合の前の週に英樹とロスで会って、アプローチのことで相談を受けたんです。スイングをマイナーチェンジしたら、球がフェースに乗りにくくなって、スピンがかかりづらくなった、と。本人が全体的に「いま一歩なんです」って言ってましたから、少し違和感を持ちながらの試合で、33位という結果になったようです。まあ、こういうときもあるんじゃないですか?
悪い、悪いと言いながらオーバーパーは打ってませんから。最終日がパープレーだったんですけど、2016~17年シーズンでアンダーパーで回れなかったのはこれが初めて。そんなことがニュースになるんですから、どれだけ安定感がすごいかってことですよ。
この試合では、タイガー・ウッズ(41)が15年8月以来の米ツアー復帰を果たしました。過去7度も優勝してる試合なんですけど、4打及ばず予選落ちでした。
ドライバーのスイングに、いつも違和感を感じてるように見えました。ほんとにショットのクオリティーを要求されるコースに来たときに、どんなショットを打てるかですよね。
テレビのインタビューで、試合に出ながら4月のマスターズに向けて調整していくという話をしてました。このあとの連戦が終わったとき、どういう影響が出てくるかが、一つ大きな指標だと思うんです。次の試合があるドバイへの飛行機も心配だという話もしてますからね。以前は時差ボケ解消のために、目的地の空港に着くと、すぐにランニングしてましたけどね。そういう気力、体力は残ってるのかな。
欧州ツアーのあるドバイへはプライベートジェットじゃなく一般の航空機で行ったみたいだから、結構疲れたのかも。連戦のあと、体に悪い方の影響が出てこなければ、4月へ向けて好材料になるでしょうね。
※週刊朝日 2017年2月17日号