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津田大介「DeNAは『認識が甘かった』で済むのか」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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週刊朝日#津田大介

記者会見で医療サイト「WELQ」について説明するDeNAの南場智子会長(右) (c)朝日新聞社

記者会見で医療サイト「WELQ」について説明するDeNAの南場智子会長(右) (c)朝日新聞社

 ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏。今回は、DeNAが運営し、非公開化したキュレーションメディア騒動について論じる。

*  *  *
 ウェブメディア業界が揺れている。11月中旬から下旬にかけてIT企業大手のDeNAが運営していたウェブメディア10媒体に問題が発覚。これを受け、同社はすべての媒体の記事を非公開化した。実質的に「休刊」状態であり、再開のめどは立っていない。

 問題の発端となったのは、同社が運営していた医療や健康、美容情報をまとめたキュレーションメディア「WELQ」。2015年10月にスタートし、破竹の勢いでアクセス数を増やしてきた。だが、今年10月ごろ、同サイトの運営方針に対する疑義がネット上で持ち上がった。一つ目の問題点は記事の信憑性が疑わしいこと。同サイトに掲載された記事に科学的、医学的な根拠に乏しいものが多かったのだ。「肩こりの原因は幽霊」「家系ラーメンは風邪に効く」「水素水でがん予防」──。記事タイトルを見るだけでも、その信憑性(しんぴょうせい)が推測できるはずだ。

 しかも、同サイトの記事の末尾にはこのような一文が挿入されていた。


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