ASKA追い詰めた“使命” とは… (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ASKA追い詰めた“使命” とは…

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ASKA容疑者の自宅に捜査に入る警視庁の捜査班 (c)朝日新聞社

ASKA容疑者の自宅に捜査に入る警視庁の捜査班 (c)朝日新聞社

 症状は一般人にはわかりにくい。精神科医の岩波明氏によると、典型は悪口や監視カメラ、盗聴器が気になりだす被害妄想。「本人にとっては、意識が鮮明な状態でリアルに起こる。ASKAさんはもう正常な心理ではなく、ある意味、別世界の人になっているとみていい」

 症状は統合失調症と似て、被害妄想が高じて自ら警察に通報するケースも珍しくない。薬物依存症は投薬などの治療で治る人もいるが「病気という認識に欠けている場合はなかなか治療が進まない」という。

 逮捕の一報に、前出の石丸氏は向かい合わせで過ごした食事時間も思い出した。「病院食って薄味でまずくて、みんなで文句を言っていた。でもASKAさんは『全国ツアーで各地の最高のものを食べたけど、出されたから食べただけ。グルメではないし興味もないから。何も不満ないんだよね』と。仕事に真面目で、意外に楽しみが少ない人なのかもと思いました」

 逮捕前日のブログにあるのはアルバムの話題。彼の使命は犠牲の上でしか果たせないのか。奇(く)しくもASKA容疑者の自宅に殺到した報道陣がベンツのエンブレムを無残にも壊したが、底に流れているものは同じなのかもしれない。

週刊朝日 2016年12月16日号


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