大谷翔平の年俸を支えられない? 東尾修が語る球界の“お金”事情 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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大谷翔平の年俸を支えられない? 東尾修が語る球界の“お金”事情

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
ファンとの交流で小学生と腕相撲をする日本ハムの大谷=11月21日 (c)朝日新聞社

ファンとの交流で小学生と腕相撲をする日本ハムの大谷=11月21日 (c)朝日新聞社

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、年俸交渉のシーズンである今、高額化する球界の金の話をテーマに問題点を指摘する。

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 西武からFAとなった岸孝之、オリックスからFAとなった糸井嘉男という大物が出て注目されたFA戦線は、岸が楽天、糸井が阪神と合意して決着をみた。ともに4年という長期契約のようだ。

 私が現役時代に考えたこともなかった複数年契約はFA制度の導入とともに、2年、3年ではなく、一気に4年、5年という数字を生んでいる。

 これはまず、制度うんぬんよりも、選手の日々の努力により、選手寿命が延びたことが挙げられる。今や30代後半でも実力を示す選手がおり、糸井が35歳、岸が12月で32歳となっても長期契約を勝ち取れる要因となっている。

 とはいえ、球団の故障に対するリスクが増すことには違いない。肝心なのは、選手が複数年契約に対する責任をどう考えるかだ。多額の給料を手にして、その対価をグラウンドで払えないなら、それに対して責任を感じてほしい。

 どこか選手に、「FAは選手の権利であって、それまでの自分の功績に対するもの」との意識が強い気がする。もちろん年俸はそれまでの実績を加味されるものだが、同時に翌年への投資でもある。いま一度、選手がその点を自覚すべきだろう。

 昔、球界に1億円プレーヤーは数人しかいなかったが、今や4億、5億は当たり前の時代である。野球界全体で地位を押し上げてきたわけだから、「自分個人の権利」として得たわけでなく、選手の高年俸には、今後の球界の発展を担う責任料も加わっている。

 お金の話でいえば、日本ハムの大谷翔平が仮に2017年オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を試みようとした場合、現行制度の譲渡金設定の上限2千万ドル(約22億5400万円)をどう考えるか難しい。


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