「君は僕を知っている」 本家ジミー・ペイジに認められた日本人とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「君は僕を知っている」 本家ジミー・ペイジに認められた日本人とは?

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週刊朝日
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“誰にもマネできない凄み”をもつレッド・ツェッペリンのコピーバンドが来日する。朝日新聞記者のオルタナ農夫・近藤康太郎がレポートした。

*  *  *
 ショウを終えるとシャワーも浴びず、22時間、車で移動。運のいい日は、モーテルで2時間ほど仮眠し、早朝5時に集合して出発。「バンドワゴン」とはよく言ったもので、アメリカのバンドの多くがこうした旅芸人。若くてもきついのに、日本人のジミー桜井さんは2年前、50代で日本の仕事を捨てて渡米。アメリカ人のメンバーにまじって、ハード・デイズ・ナイトを続けている。

 ジミーさんは、ジミー・ペイジを完璧にコピーしているギタリスト。ジミー・ペイジといえば、1970年代ハードロック・バンドの金字塔レッド・ツェッペリンの大看板にして、「3大ロックギタリスト」の一人。ツェップサウンドを後進バンドが安易にまねなどしようものなら、ファンや評論家から袋叩きにあうという、神バンドだ。

 しかし、ジミー桜井率いるコピーバンド「ミスター・ジミー」は、格が違った。「○年○月○日、○○でのステージ」を、完璧に蘇生させる。演奏や衣装はもちろん、音色も、演奏のミスまでコピる。

 あまりの似っぷりは、もはや別種のアート。その筋では世界的に名前が知られていた。やはりツェップのコピーバンドとして米国一の呼び声が高いレッド・ツェッパゲインに、2年前、新ギタリストとして招聘された、というわけだ。

「とはいえ、米国のメンバーより日本のコピーバンドのほうがこだわり度は高いんです。『○月○日のステージをやろう』と言っても、彼らはポカン。そういう発想がないんです。楽器もデジタルシミュレーターなんか使っちゃう」

 つまり、電子的に音を複製してしまう。オリジナルのアンプやピックアップ、コイルの回転数まで研究してまねてきたジミーさんが、むしろコピーのなんたるかを教えていった。

「客層が明らかに変わってきた。わざわざ遠くから僕らを見に来る。『コピーバンドなんて』と馬鹿にしていた、コアで熱烈なツェッペリン・ファンを、引っ張り出した」

「言ってろよ」と思った、往年のロックファンのあなた。違うよ。間違ってますよ。「本人」のお墨付きがある。


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