変更でも盲点アリ! 東尾修が“新・衝突ルール”に物申す (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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変更でも盲点アリ! 東尾修が“新・衝突ルール”に物申す

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
変更でも盲点アリ!(※イメージ)

変更でも盲点アリ!(※イメージ)

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、新運用基準が適用されたばかりのコリジョン(衝突)ルールを、旧運用基準と比較しながら詳しく解説する。

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いろんな議論が噴出していたコリジョン(衝突)ルールの新運用基準が22日からスタートした。これまでも指摘してきたが、選手も球団も審判員も、そして見ているファンの方々も、誰もが「このままでは良くない」と思っていただけに、迅速に運用基準を変更したことは歓迎したい。

 新しい運用基準といっても、本来の条文にあるルール通りであることに変わりはない。旧運用基準と違う点は一つ。従来は「捕手(守備側)が捕球するために走路に侵入した」というケースを「侵入したら駄目」と厳格に適用してきたが、新運用基準では「やむなき侵入は適用外」とした。これで非常にわかりやすくなる。

 本来の「守備側のブロック」と「走者の体当たり」に焦点がいくため、明らかにアウトのタイミングなのにコリジョン適用でセーフになるといったこともなくなるはずだ。体当たりやブロックという接触につながるプレーが起きなければ、同ルールが適用されることはない。これで、アウト、セーフの判定を素直に下すことができる。

 ではなぜ、開幕当初からこうしなかったのか。「走路への侵入」を厳格に禁じることで、接触につながるあらゆる危険性を排除したかったこと、また「走路に侵入したかどうか」との客観的な事実をもとに判定することで、判定のグレーゾーンを狭めたかったことなどが挙げられるだろう。しかし、接触への注意喚起という点では目的を十分に達成したし、日本選手の気質からすれば、激しい衝突を起こそうという選手もいない。実態に即して変更するのは当然の流れだった。

 ただこの変更でも、盲点がある。例えば、外野手が本塁に送球する際、わざと走者の側に投げ、捕手が捕球のために走路をふさいだ場合はどうするか。新基準では、見過ごされることになる。


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