北海道七飯(ななえ)町の山林で5月28日から行方がわからなくなっていた小学2年生の田野岡大和君(7)が、6月3日朝、6日ぶりに保護された。発見されたのは両親が「しつけ」と称して置き去りにした場所から歩いて10キロ北上した陸上自衛隊の駒ケ岳演習場内だった。
大和君は自衛隊の駐屯地からドクターヘリで市立函館病院の救命処置室に運ばれた。
医療関係者は大和君の姿に驚きの表情を見せたという。
「両親と姉が面会に来ましたが、大和君は泣いたり、パニックになったりもしておらず、喜んでいるように見えました。約1週間もたったわりには非常にしっかりしていた」(医療関係者)
そもそものいきさつは、大和君が両親と鹿部町の公園へ行き、川遊びを楽しんだことから。両親の話によれば、その際に、車に石を投げつけるなどのいたずらをしたので、帰りの林道で大和君を車から降ろした。すぐに戻ったが、行方がわからなくなったという。
「発見された小屋は『シェルター』になりましたね。雨風を防げたことと、飲み水があったことが何より大きかった」