津田大介「フェイスブックの中立性に厳しい視線」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「フェイスブックの中立性に厳しい視線」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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“ある機能”によって起きた騒動とは…(※イメージ)

“ある機能”によって起きた騒動とは…(※イメージ)

 ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏は、SNS「フェイスブック」のある機能によって起きた騒動は当然のことだという。

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 世界最大のSNS「フェイスブック」のある機能が米連邦議会を巻き込んだ騒動に発展している。

「トレンディング・トピックス」と呼ばれるその機能は、フェイスブック上で人気が急上昇しているトピックやニュースが機械的に判断され、表示されるというもの。米国をはじめとする英語圏の一部のフェイスブックにのみ導入されている(日本版には2016年5月現在導入されていない)。

 フェイスブックは従来この機能を「機械が自動的に判断してトピックを決めている」と説明していた。しかし、実際にはトピックを選定する編集者チームが内部におり、保守系のニュースやトピックが表示されづらくなるよう編集者が操作していたということが元編集者からの告発という形でネットメディア「ギズモード」に報じられたのだ。

 スクープを受け、フェイスブック側はすぐ報道を否定する声明を発表した。だが保守派論客や議員が納得せず、騒動は議会にまで飛び火。上院の商業科学運輸委員会が同社に記事の選択方法やガイドラインの提出を求める事態に発展した。

 フェイスブックとしてもここまで大きな騒動になるとは思わなかったに違いない。というのも、ニュースに重み付けを行い、任意のニュースを大きく報じ、気に入らないニュースを報じないのは新聞やテレビなどの伝統メディアがよくやる「お家芸」だからだ。例えば日本でも、大きな脱原発デモがあると、朝日新聞や毎日新聞は1面で取り上げるが、読売新聞や産経新聞はそもそも取り上げない。それは社としてのオピニオンがあるがゆえのことで、むしろ「読者のための重み付け」ともいえる。


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