妻:夕方で2時間もの帯番組は当時、テレビ朝日としても初めてだったんです。

夫:俳優の石田純一さんがキャスターに挑戦、ってことで、彼女と石田さんが司会を担当。僕はニュースを担当しました。

妻:今でもよく覚えてます。5時50何分かまで前のコーナーがあって、そこから6時ちょうどまでを彼がつなぐんです。で、そこから先、30分もニュースを伝えるコーナーが始まるんですけど、原稿を下読みする時間が、彼がつないでいるその間しかなくて。石田さんと2人、必死でした。読み間違えをしては報道担当から叱られたりして。ずいぶん勉強になりました。

夫:そうやって必死に伝えようとする姿に、また惚れ直したんですよ。

妻:そこから猛烈なアタックが始まったんですよね。

夫:猛烈って(笑)。

妻:みんなでご飯食べた帰りとか、気が付いたら一緒に車で帰るようになった。

夫:女子アナを夜遅くに、一人で帰すわけにいかないでしょ。

妻:車の中で急に、自分の恋愛観とかを語り始めるんです(笑)。その流れで告白されまして。

夫:いやいや。あはは。でもね、僕らまだ入社3年目と5年目。アナウンサーとしてはまだまだこれから、っていう時でした。今思うと大それたことしてたな、と思いますね。反省しております(笑)。

妻:一応、社内恋愛はご法度、ってことになってたから、極秘でお付き合いしてたんですよ。楽しかったなー。人におすすめしたくなっちゃうぐらい。

週刊朝日 2016年2月26日号より抜粋