動物写真家・岩合光昭さんの世界のを訪ねる旅。今回は、キューバ・ハバナの猫。

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 キューバの首都、ハバナ。街のいたるところで、ストリートミュージシャンが音楽を奏でる。この日も、コンテナの前で即興の演奏会が始まった。

 するとコンテナの下からぞろぞろと、今まで気配すらなかった猫たちが現れた。まさか音楽鑑賞かと思いきや、彼らの視線の先、近くにある書店から猫の餌を携えたご婦人が歩いてくる。どうやらいつものランチタイムだったよう。

 ミュージシャンの生演奏を聴きながらの昼ごはん、にゃんとも贅沢です。

岩合光昭(いわごう・みつあき)
1950年生まれ。動物写真家。NHK BSプレミアムにて「岩合光昭の世界ネコ歩き」放送中。

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週刊朝日 2016年2月5日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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