紅白の視聴率に衝撃!(※イメージ)
紅白の視聴率に衝撃!(※イメージ)

 年末年始の視聴率が出そろい、テレビ業界に衝撃が走った。紅白歌合戦第2部が史上最低の視聴率39.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となったからだ。8年ぶりの40%割れという結果に、上智大学の碓井広義教授(メディア論)はこう憤る。

「紅白は音楽で一年を振り返る国民的な長寿番組でしたが、今回はなぜこの人選でこの曲を歌うのか疑問だらけ。アニメキャラクターや『スター・ウォーズ』、ディズニーなども登場しましたが、番宣やタイアップばかりでした。新鮮味に欠け、歌番組というより、“音楽バラエティーショー”のようでした」

 歌手別視聴率のトップは、卒業生の前田敦子と大島優子がサプライズ登場したAKB48で、43.4%。AKB10周年のサプライズ演出ということだが、

「昨年12月だけで前田と大島が復活するのは3回目で、ファンにとっては見慣れた光景。卒業後苦戦している2人にとってもおいしい話で、『10周年記念シングル』(3月発売)の宣伝にもつながる」(芸能プロ関係者)

 目玉不足と懸念された中、デビュー50周年で卒業宣言をした森進一は話題を呼ぶはずが、淡々と「おふくろさん」を歌った。48年連続出場の“紅白の顔”なのに、終了後に取材に応じることもなかった。なぜ報道陣の前で語らなかったのか。

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