西日本で多い“肝がん” 原因は肝炎ウイルス感染の多さ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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西日本で多い“肝がん” 原因は肝炎ウイルス感染の多さ

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西日本でもっともがんにかかりにくい県は?(※イメージ)

西日本でもっともがんにかかりにくい県は?(※イメージ)

 国立がん研究センターによる「全国がん罹患モニタリング集計(2011)」の結果をみてみよう。これは精度の比較的高いデータが得られた39道府県について、がん罹患や死亡に関わる30項目を調べたものだ。

 西日本でもっとも罹患率が低い、つまりがんにかかりにくい県は、男性は沖縄県、女性は岐阜県。死亡率が低いのは、男性は香川県、女性は岡山県だった(下の表)。調査を担当した同センターがん対策情報センターがん統計研究部の松田智大氏が注目したのは、広島県だ。

「広島県の罹患率は平均より高めですが、死亡率が低い。両者を照らし合わせると、がん検診や啓発活動などの有効ながん対策を実施していて、早期発見・早期治療がしっかりできている可能性があると考えています」(松田氏)

 広島県には、「地域がん診療連携拠点病院」が11カ所あり、その一つ広島大学病院が「都道府県がん診療連携拠点病院」を兼ねている。松田氏によると、地域のがん医療をどれだけ賄っているかをみる「拠点カバー率」でも、広島県は高いという。

 がん種別の罹患率でみると、西日本に全体的に多かったのが肝がんだ。全国平均を100とすると、東日本の大部分が100未満だが、西日本の、とくに近畿地方以西で120を超える府県が多かった。胃がんは男女ともに中国地方の県と和歌山県に、肺がんは三重県や和歌山県、兵庫県など近畿地方に多かった。一方、大腸がんは四国4県での罹患率の低さが目立った。

「肝がんの原因の大半が肝炎ウイルスの感染です。ウイルス性肝炎の発症状況や拡大ルートなどを調べると、なぜ西日本に多いのかわかると思います。他のがんでは、喫煙率や塩分摂取量、飲酒量などが関係していると考えられます」(同)

 今回取材した大阪府立成人病センターは、大阪府の「都道府県がん診療連携拠点病院」で、がんと循環器の病気を専門とする。


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