皇室でいま、分厚い菊のカーテンに覆われているのは、皇太子ご一家だろう。10年半に及ぶ長期療養生活を送る雅子さまや、長女の愛子さまの動静はほとんど表に出てこない。そうしたなか実現した伊勢神宮参拝。ご一家が見せた晴れやかな笑顔は、希望につながるものなのか。
今回の参拝で、宮内庁関係者が注視したのは愛子さまのほうだった。というのも、愛子さまの初参拝は、秋篠宮家のお子様方よりだいぶ遅かったからだ。
「秋篠宮家がご一家おそろいで伊勢神宮を初参拝したのは2002年。10歳の眞子さまと7歳の佳子さまのご成長を報告する私的な訪問でした」(宮内庁関係者)
06年にも秋篠宮さまは「どうしても、親子で参加したい」と、眞子さまと一緒に伊勢神宮を訪れ、法被姿で式年遷宮のお木曳(きひ)き行事に参加。眞子さまは09年、11年にも参拝をした。
「悠仁さまも6歳を迎えた12年秋に奈良県の神武天皇陵を参拝。昨春には伊勢神宮を初めて参拝し、幼稚園卒園の報告をなさった」(同)
皇祖神へのご報告だけではない。「曽祖父母」へのお墓参りもしかり。
皇太子ご一家は、伊勢参拝の2週間前に、東京都八王子市の武蔵陵墓地を訪問した。昭和天皇の陵である武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵の参拝は、雅子さまは11年7カ月ぶり、愛子さまは初めてだった。
武蔵陵墓地も、悠仁さまは昨春に初参拝している。
「雅子さまや愛子さまが、なぜ神事に距離を置かれてきたのかはわかりません。東宮家に関する情報は厳しく制限され、我々の耳に聞こえてきません」(別の宮内庁関係者)
伊勢参拝で見せた笑顔とは裏腹に、最近の皇太子ご一家を取り巻く話題は、明るいものではない。