“ええ加減”じゃなく“よい加減” 片岡愛之助が目指すところ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

“ええ加減”じゃなく“よい加減” 片岡愛之助が目指すところ

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日

 舞台に関わっているとき、片岡愛之助はいつも思う。「お客様の心と足を動かすものは何だろう?」と──。

「芝居には、正解がなければ終わりもない。『面白かった』も『つまらなかった』もお客様が決めること。だから、一生精進できる。有り難い仕事に就かせていただいたと思います。今の父の片岡秀太郎と十三世片岡仁左衛門に感謝です」

 実家は、大阪で自営業を営んでいたが、子役として活躍しているところを見いだされ、9歳のときに片岡千代丸を名乗る。その10年後、秀太郎の養子に。歌舞伎の世界に足を踏み入れて30年以上が経つが、今まで一度も退屈したり、他の世界に憧れたりしたことはない。

「20代の頃は、今以上に、歌舞伎以外に興味がありませんでした。映画やドラマに同世代の方が出ていても、『自分もやってみたい』とは思わなかった。歌舞伎以外の仕事をやらせていただくようになってからも、歌舞伎の位置づけは、僕の中で不動の1位です。歌舞伎あっての自分ですから。先輩から教わったものを後輩に渡していくこと。新作の歌舞伎を作っていくこと。僕がすべきことは、その二つだと思っています」

「台詞がたった一つしかなくても、300あっても、一つの役を演じるのは同じこと」と愛之助さんは言う。主役も脇役も関係ない。自分がどこに出ていても、意識するのは、“お客様に喜んでもらうこと”だけだ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい