セブン&アイ・ホールディングス藤本圭子氏(57)セブン―イレブン・ジャパン取締役執行役員秘書室長兼セブン&アイグループダイバーシティ推進プロジェクトリーダーふじもと・けいこ/1957年3月7日生まれ。東京ヒルトンホテルなどを経て、88年、セブン―イレブン・ジャパン入社。20年以上にわたり鈴木敏文氏(現セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO)の秘書を務める(撮影/写真部・岡田晃奈)
セブン&アイ・ホールディングス
藤本圭子氏(57)セブン―イレブン・ジャパン取締役執行役員秘書室長兼セブン&アイグループダイバーシティ推進プロジェクトリーダー

ふじもと・けいこ/1957年3月7日生まれ。東京ヒルトンホテルなどを経て、88年、セブン―イレブン・ジャパン入社。20年以上にわたり鈴木敏文氏(現セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEO)の秘書を務める(撮影/写真部・岡田晃奈)
週刊朝日・長友佐波子編集長(撮影/写真部・岡田晃奈)
週刊朝日・長友佐波子編集長(撮影/写真部・岡田晃奈)
藤本圭子さん(右)と長友佐波子編集長(撮影/写真部・岡田晃奈)
藤本圭子さん(右)と長友佐波子編集長(撮影/写真部・岡田晃奈)

 週刊朝日の長友佐波子編集長が、フロントランナーの女性にインタビューする連載企画「佐波子編集長のフロントランナー女子会」。今回はセブン&アイ・ホールディングス取締役執行役員秘書室長兼セブン&アイグループダイバーシティ推進プロジェクトリーダーの藤本圭子氏に話を聞いた。

*  *  *

長友:秘書の仕事ってわかるようでわからないんですが……。

藤本:たとえば朝は8時から8時半の間に出社して、メールをチェックし、昨日の売り上げの数字を見ます。その数字に疑問を感じますと、関係部署に原因を聞いて、自分なりの仮説を立てておきます。そういうときは、会長が出社されると必ず「今日は何でこんな数字なんだ」と理由を尋ねられますので、自分なりの仮説がないといけないんです。

長友:その情報って自然に藤本さんに集まってくる?

藤本:そうですね。

長友:それが会長の見解と違ったら、指摘されます?

藤本:「そうかなぁ」と言われたら、もう一度、関係部署に確認をします。

長友:担当者が「よくわからないです」ってときは?

藤本:それはありませんね。数字が跳ねたり、落ち込んだりするときは、商品の導入率だとか天候与件だとか、必ず原因があります。その状況に応じて鈴木が「このメンバーを呼んで」と決めて、すぐにミーティングをするので、関係部署に「こういうことなので、こんな資料が必要かもしれません」と連絡しておきます。

長友:定例会じゃなくて、今日はこの社長を呼んで、となるわけですか。

藤本:はい。日々の変化に対応するには、昨日の方針が覆されるなんてしょっちゅうです。誤解を恐れずに言えば、朝令暮改なんです。すばやくニーズに応える、ということですね。

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