陶芸家として活躍の細川殿、徹底解剖 茶わん一つ100万円 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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陶芸家として活躍の細川殿、徹底解剖 茶わん一つ100万円

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 1998年に還暦を迎えると政界を電撃引退した細川護熙(もりひろ)元首相が都知事選への出馬を表明した。16年の間、陶芸家として活躍していた細川氏だが、業界からの評価は高かったようだ。

 陶芸を始めたのは、引退からまもなくのこと。神奈川県湯河原町の自宅兼工房を「不東庵」と名づけた。

「二度と東には行かない、つまり政界には戻らないという思いが込められていたようです。陶芸を始めたのは、当時、疎遠になっていた長男が芸術の道に進んでいて、彼との距離を縮めたかったためと聞いたことがあります」(細川家と親交のある女性)

 還暦で始めた陶芸が、新天地だった。首相時代の公設秘書で、現在は古美術・骨董(こっとう)専門誌「目の眼」編集長の白洲信哉さん(48)の証言。

「今、あれほどの楽茶わんを焼ける人は他にいない。中途半端なことはしない方ですから、最初からすごかった。好きな作家である辻村史朗さんのところに泊まり込みで、朝から晩までずーっとろくろをひいていたらしい。辻村さんも困ったんじゃないですか」

「押しかけ弟子」は1年半の間続いたという。最初の個展は2001年に日本橋の美術店「壷中居(こちゅうきょ)」で開かれた。反響は予想以上だったようだ。

「毎年、うちで細川さんの個展を開いていますが、実は初めての個展では売るつもりがなかった。それが、欲しいと言う方が大勢出てきて、その年に入札会を開いたほどです」(「壷中居」スタッフ)

 茶わんの値段は黒が100万円前後、それ以外なら60万~70万円とお高い。

「世界的な陶芸家である辻村さんの茶わんが50万円です。値段で言えば、師匠を超えています」(銀座のギャラリーオーナー)

 本当にそれだけの価値があるのか。素人にはなかなかわからないところだが、前出の「壷中居」スタッフは、こう説明する。

「お茶をやる方は『誰でも知っている細川さんの茶わんなら話題もできるし、お茶の席が楽しくなる』とおっしゃいます。もちろんそれだけでなく、ふらっと来たアメリカのご婦人が茶わんを買っていったこともあるくらいですから、不思議な魅力があるんです」

週刊朝日  2014年1月31日号


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