本誌は30代以上の男女計1千人に〈好きな○○〉を問うアンケートを実施。〈好きな作家〉については、俳優や歌手、スポーツ選手などと比べても、人の嗜好がばらばらなのだろう。計297人もの作家の名が挙がり、他のランキング以上に票が割れるランキングとなった。

　そのなかで総合1位を獲得したのは、『容疑者Xの献身』などの「ガリレオ」シリーズが大ヒットしている東野圭吾。30代男女、40代・50代女性で1位を獲得した。

「ストーリーが緻密でおもしろい」（30代・男性）、「外れがない」（40代・女性）、「とにかくおもしろい。最後まで一気に読ませてしまうところ」（60代・女性）、「意外な展開と社会性を兼ね備えている」（60代・男性）

　総合2位は、『模倣犯』『理由』などの宮部みゆき。30代男性、60代女性で1位となった。

「おもしろい。引き込まれる」（60代・女性）、「読みやすいのに読み応えがある」（30代・女性）

　作品の映画化も多い現在のベストセラー作家2人は女性票が上回ったが、圧倒的に男性支持が多かったのが総合3位の司馬遼太郎。

「発想が豊か」（70代・男性）、「新撰組が好き」（30代・女性）、「博学」（60代・男性）、「『街道をゆく』の語り口が好き」（70代・男性）、「作品と人柄」（70代・男性）

　時代小説は男性ファンが多いということだろうか。やはり時代小説作家の池波正太郎も、男性人気を集めて7位にランクインした。

〈好きな作家・総合ランキング〉
1位　東野圭吾　80人（男29、女51）
2位　宮部みゆき　52人（男12、女40）
3位　司馬遼太郎　44人（男34、女10）
4位　松本清張　41人（男19、女22）
5位　村上春樹　37人（男18、女19）
6位　夏目漱石　32人（男16、女16）
7位　池波正太郎　27人（男19、女8）
8位　西村京太郎　25人（男13、女12）
9位　五木寛之　23人（男6、女17）
10位　赤川次郎　22人（男11、女11）、内田康夫　22人（男9、女13）

※週刊朝日　2013年10月25日号

トップにもどる週刊朝日記事一覧