実は見た目ほど柔じゃない 京都嵐山の「渡月橋」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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実は見た目ほど柔じゃない 京都嵐山の「渡月橋」

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濁流屈せず渡月橋 (c)朝日新聞社 

濁流屈せず渡月橋 (c)朝日新聞社 

 9月16日、各地に甚大な被害をもたらした台風18号。京都・嵐山の名所「渡月橋」にも、桂川の濁流が押し寄せた。

 渡月橋が架けられたのは平安初期の836年だが、命名は鎌倉時代。亀山上皇がこの橋を「くまなき月の渡るに似る」と詠(うた)ったのが由来とされる。

 由緒ある名橋があわや決壊?と思いきや、「橋の風情を出すための木造『桁隠し』や『雨覆い』の一部が破損しましたが、通行に支障はありません」(京都市建設局)

 現在の橋は1934年に完成。1994~2001年の改修工事で、欄干などの木造部分を新調し、鉄筋コンクリートの橋脚に鋼板を巻いて補強した。

 今回、なぜ橋が耐えられたのか? 

「橋の流出には構造特性、流速、水位、流木の集積など多くの要因が関わるため、詳細な検討が必要」(京都大学院工学研究科・八木知己准教授)

 橋の上流側の川底には「流木止め」というコンクリート製の杭が7本あり、流木の橋への直撃回避に役立った。

 景観に調和し、優美な姿の渡月橋だが、実は見た目ほど柔じゃなかった。

週刊朝日  2013年10月4日号


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