阪神・藤浪晋太郎選手(撮影/写真部・松永卓也)
阪神・藤浪晋太郎選手(撮影/写真部・松永卓也)
日本ハム・大谷翔平選手(撮影/写真部・東川哲也)
日本ハム・大谷翔平選手(撮影/写真部・東川哲也)

 天才であり怪物――2人を育てた“あの夏”が、またやってくる。

 夏の甲子園が8月8日に開幕する。昨夏、大阪桐蔭(大阪)のエースとして優勝を果たした藤浪晋太郎(阪神)は、「甲子園は近いようで遠い場所でした。レベルが高い大阪で、日本一を目指す大阪桐蔭を選んだからには、優勝だけを目指していました」。

 大谷翔平日本ハム)も「二刀流」で花巻東(岩手)を2度、甲子園へ導いた。だが、結果は未勝利。高校最後の夏は地方大会で涙をのんだ。

「出場するまで甲子園はテレビの中のあこがれの場所。でも3年のときには、勝ちたいという思いに変わっていました」

 成長して必ず戻ってくるという決意から、“砂”は持ち帰らなかったと言う。

 甲子園はいま、プロとして新たな勝負の場所となった。

週刊朝日 2013年8月9日号