旬の里芋は「焼くだけ」調理法で食べる 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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旬の里芋は「焼くだけ」調理法で食べる

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週刊朝日#食

 新芋が出てくるこの季節。料理研究家の柳谷晃子(やなぎやあきこ)氏が、里芋の“今”しかできない「ただ焼くだけ」の料理法を教えてくれた。

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 里芋は日本原産といった“顔”をしていますが、ルーツは東南アジアや南太平洋の熱帯地方の主食の一つ、タロイモといわれています。稲が伝来した紀元前2千年よりはるか前に、中国南部やヒマラヤの山林地で自生していたものが日本へ渡来し、根付きました。

 里芋は祭礼にも登場します。里芋の葉から茎のことを「ずいき」と呼びますが、京都の北野天満宮では10月に「ずいき祭り」が行われ、野菜や乾物で趣向を凝らしたずいき神輿が巡行します。また、今ではレジャーになっている「芋煮会」も歴史は古く、元は収穫祭でした。山形県が有名ですが、同様のお祭りは東北地方各地で行われてきました。

 これから12月にかけて、里芋の小芋が出回ります。アクが少ない新芋のおいしさが味わえる焼き芋を、ぜひ味わってみてください。洗った小芋を10個ほどアルミホイルで包み、180℃のオーブンで20~30分加熱。竹串がすっと通れば食べごろです。オーブンがなければ、フライパンに蓋をするだけで代用できます。

 私はこれに海塩とオリーブオイルをつけて食べるのが好きです。なんてことはない調理法ですが、里芋は寝かせておくとアクが出てしまうので、新芋でないとこうしたシンプルな食べ方はできません。この時期だからこそ、「ただ焼くだけ」で大地の恵みを感じてください。

週刊朝日 2012年11月16日号


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