「ものづくり」の概念を変える「3Dプリンター」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「ものづくり」の概念を変える「3Dプリンター」

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本誌・西島博之週刊朝日
3Dプリンター「uPrintSE」198万円(税別)写真提供:丸紅情報システムズ(株)

3Dプリンター「uPrintSE」198万円(税別)写真提供:丸紅情報システムズ(株)

3Dプリンターでの造形の模様 写真提供:丸紅情報システムズ(株)

3Dプリンターでの造形の模様 写真提供:丸紅情報システムズ(株)

できあがったスパナの模型 写真提供:丸紅情報システムズ(株)

できあがったスパナの模型 写真提供:丸紅情報システムズ(株)

あなたも明日から工場長――。そんな夢をかなえてくれそうなのが「3Dプリンター」だ。プリンターはデータを受け取ると、まずアクリルなどの樹脂を約300度の高温で溶かす。それを極細のノズルから押し出し、0.1〜0.3ミリ程度の薄い層を幾重にも積み重ね、データのとおりに成形していく。

 3Dプリンターは従来の「ものづくり」に変革をもたらし、起業の可能性を広げる最新デジタル機器だという。海外ではそうした動きがすでに出ていると話すのは、ケイズデザインラボの原雄司代表だ。原代表は10月17日、アメリカの3Dシステムズ社の製品の販売を手がけるイグアスらと3社で、3Dプリンターのショールーム「CUBE」を東京・渋谷にオープンした。

「3Dプリンターでなければできなかった、編み込んだような形状のスマホケースが、すでに商業化されています」(原代表)

 それだけではない。「消耗品」の概念も変える。原代表によれば、大手ではない海外の音響メーカーは、ボリュームのつまみを最初から3Dプリンターで作っているという。そのつまみが壊れたときは、代替品をメーカーに注文するのではなく、メーカーが公開しているデータを近くの出力ショップに持ち込んで作ってもらうというのだ。

「メーカーは在庫を抱える必要もなくなる」(同)

 もちろん、従来の金型を使った大量生産方式がなくなるわけではない。生産コストの面では金型成形にはかなわないからだ。しかし、大量生産品にはない独創的なアイデア商品であれば、価格は多少高くても買いたいという消費者も多いはず。

 さらに、3Dプリンターを買わなくても、先に触れたように出力サービスをしてくれるショップもある。自分でデザインした3Dデータを持ち込めば、世界で一つだけのオリジナル商品が作れる。ネットで販売してヒットすれば、「ひとり工場長」の誕生だ。

週刊朝日 2012年11月16日号


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