「このときほど自分の認識の甘さを責め、後悔したことはなかったですね。事態は前回より深刻で、リンパ節にも腫瘍が見つかり、子宮全摘だけじゃなく、抗がん剤治療も必要でした」
6クールの抗がん剤治療は、手術よりつらかったという原さん。髪は抜け、からだ全体がしびれて、常に電流を流されている感覚だったと、当時を振り返る。
人は自分のためだけにはがんばれない。自分の経験を少しでも人のために役立てることができるなら……。ひとりの女性として、タレントとして、原さんはそう考えているという。
「女性はちょっと体調が悪いくらいなら、どうしても我慢しがちですよね。仕事をするのも、結婚して妊娠・出産するのも、健康なからだがあってこそ。もし、変だなと思うことがあれば、我慢せずに受診してほしい。若いからといって、婦人科系のトラブルを甘く考えないで。自分自身を大切にすることが、将来の幸せにもつながると思います」
※週刊朝日 2012年9月14日号